ベンゴマン

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こんにちは、事務員Tです。
今朝、事務所の私の机の上に1冊の本が置かれていました。「今日のブログに感想などをよろしく」。佃弁護士からのメッセージとともに。

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どうやら週末に佃弁護士がパネリストとして参加された集会で購入したらしく・・・・結論から言うと、『まずは読んでみて、素人目線で感想をわかりやすくみなさんに紹介してみよう!』という私に与えられたミッションです。そんな訳で、徒然なるままに感想をお伝えしたいと思います。

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まず、弁護士・裁判官・検察官の法律家になるためには司法試験に合格した後「司法修習」という研修を受ける必要があります。その司法修習は1年間、フルタイムで行われています。その研修を受ける司法修習生に対しては、生活費としてこれまで給料が支払われていました。
ところが、2011年からは「無給」となり、司法修習生は1年間国から借金をして生活をしなくてはならなくなりました。その額なんと300万円!普通、会社員の人はもちろん、学生のアルバイトだって研修医だって、研修期間中でもお給料ってもらえますよね?それがなくなってしまったんです。しかもアルバイトは原則禁止!!まったくひどいはなしです。難関試験を突破するために多くの時間とお金を費やしたにもかかわらず、さらに修習中も事実上借金を強制されるという時間的・経済的な負担の重さ。これに加えて弁護士の就職難。その結果、法曹志望者は激減してしまったそうです。この本は現在の司法修習制度の実情が、マンガを織り交ぜながら分かりやすく描かれています。

「法律家の質を確保するための司法修習制度なのに、その間無給というのはおかしい」主人公の唯ちゃんの台詞です。
このように、経済的な理由から選択肢を狭められ、法曹としての道を諦めざるを得ないような人々がいるという現実。このブログを読んでいただいている方々にも、是非この問題を知ってもらいたいと思いました。

ビギナーズ・ネット(司法修習生に対する給費制の復活を求める大学生、ロースクール生・修了生、司法修習生、若手法律家のネットワーク)の活動についてもご紹介いたしますので、是非一度ご覧ください。

 

「あなたの不安を安心に」

はつかいち法律事務所
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電話 0829-34-2666

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